ホームプールの今年の営業が終了したので、同時に僕の今年の水泳も納まった。そのため去年からの慣習としている、今年の水泳回数を集計した。
その結果が以下である。()内は2023年の記録。
1月 5回(8)
2月 2回(0)
3月 2回(9)
4月 11回(10)
5月 5回(9)
6月 9回(11)
7月 5回(8)
8月 7回(9)
9月 11回(9)
10月 8回(8)
11月 5回(6)
12月 6回(7)
合計 76回(94)
ホームプールは、毎年2月はメンテナンス休館として丸々1ヶ月お休みする。それが今年の場合、1月の中旬から3月いっぱいまでの2ヶ月半に拡張されたため、そこでのマイナス分が如実に響いたと言える。泳欲が高まり、普段は行くことのない少し遠方にあるプールに行ったりもしたが、焼け石に水であった。
そんな事情だったので仕方がないとも言えるが、それでもやはり1年前の自分の数字に負けるのは悔しい。去年の94という数字は、365日に対して「4日に1回は泳いだ」ということが言える迫力があるけれど、今年の76は微妙だと思う。ゆるやかなペースだね、と言われたら反論できない。その程度の回数だ。
来年こそは、と言いたいところなのだけど、なんと先日張り出された紙には、「今年は2月~4月いっぱいまでメンテナンス休館します」と書いてあって、大ショックを受けた。これはもう年間の数字どうこうの問題ではない。3ヶ月間プールから引き離されて、僕はちゃんと日常生活を健全に送れるだろうかという恐怖だ。泳ぐことで救われている精神の部分が、僕にはたしかにある。3ヶ月間、水泳という回復アイテムなしに、日々を乗り切れるのか、いまから不安でしょうがない。
先ごろ、プールキャンセル界隈について書いた。12月もやはりなかなか泳ぐ気力は湧きづらかったのだけど、この時期のプールに行くことへの抵抗感は、実は寒さよりも日の短さに大きく原因があるのではないかと、あの記事を書いたあとに思った。11月や12月というのは、労働が終わったあとはどうしたってもう日が暮れてしまっている。それで萎える。日が長い時期だと、労働後のプールで、低い位置から放たれる西日が水面を照らし、あれが本当にいいのだ。この光った水を味わうために、僕はこの場所に来ているのかもしれない、とさえ思う。
2月はもともとのメンテナンス月間だし、上旬などはまだ日もそこまで長くないので構わないけれど、3月と4月って、めちゃくちゃいい時期じゃんよ、と思う。世間的にプールのハイシーズンとされる7月や8月は、人が多いし、意外と日常生活の疲労感から泳ぐ体力が残っていなかったりして、案外行きづらかったりするわけで、この春先というのが、1年の中で本当に泳ぐのが心地いい時期であると思う。回数的にもここは大票田となっていて、今年の敗北は3月でのマイナス分に因るところが大きい。この2ヶ月が今年は丸々ないという。哀しい。基本的に気丈に生きているので、僕は滅多にこんな言葉を使わないけれど、告知を目にしたとき、絶望感というのを久々に抱いた。
どうしても3ヶ月間やらなければならないのなら、12月~2月だろうと思うが、ファルマンに向かって切々とそんなことを愚痴っていたら、「業者の空きの都合とかもあるんだから」と冷静に諭された。ファルマンは出産まで設備系の会社に勤務していたので、そのあたりは理解が深いのである。まあね、はい、それはそうですけどもね。
3ヶ月間も閉鎖して、いったいどんな作業を行なうのだろう。再開後、ユーザーにとって目に見えるような見返りがあったらいいが、たぶんないだろう。今年も2ヶ月半休んだわけだが、目に見えての変化はなくて拍子抜けした。まあ大規模な休館をしながらでも、近所にプールが存在、存続してくれることに、感謝をしなければならない。今年ホームプールで泳いだ70回あまりが、来年の3ヶ月間のことを不安にさせるほどに、僕の日々の精神に多大な安寧をもたらしてくれたのだから。今年もお世話になりました。来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。